堺市は、今や100万都市をめざし、益々発展の途上にあります。
このため、市街地における空地や緑地は、日に日に宅地化され都会生活者に最も必要 とする健全な屋外レクリエーション
の場が次第に失われつつある現状であります。これをこのまま放置すれば、市民の体位の低下をきたし、不健全な精神の
温床となることが憂慮されます。
その対策としては、現在市内に配置されている公園緑地施設の充実を図り、加えて充分な管理を施し、市民の利用に供し、
明日への活力を養う基盤とすることが最も緊要なことと思われます。
しかし、このことは、ひとり市の管理行政のみではその目的を達成しがたく、広く市民が参画し、その充実を1日も早くし、
ひいては市民に公共物愛護の精神を涵養するとともに公園施設の円滑な運営を図る必要があります。
すなわち、公園施設の整備、活用の方法としては市が行なう事業と民間による事業とがありますが、この両者が相互に密接な連携を保ちながら
相提携して、公共的、文化的な 公園施設の整備充実に努めたならば、その効果ははかりしれないものがあると信じます。
ここに、公園緑地思想の啓発宣伝ならびに事業の普及発展を図るとともに、すすんで堺市の公園緑地事業と都市美化に協力するため、公益機関
として財団法人堺市公園協会を設置するものであります。